昨年から度々参加している山県市でのイベント、今回は春の山菜摘み。あんな山の中で育っておきながら、山菜とかそういったものにはあまり馴染みがないので良い機会だ。
さすがに関市に住んでいた頃のように自転車では無理なので名古屋高速経由で山県市へ。みるみるうちに360°山に囲まれ、ザ・岐阜といった風景に。少し早く着いたので、集合場所の美山支所の風景を満喫。
受付後、先導車について会場まで向かう段取りだったので、車に積んできた自転車を取り出し一足お先に会場まで走る。我ながらなにもわざわざと思うけれど、なにせここから先は景色が半端ではない。
気分で川原に降りてみたりしつつ会場の北山地域交流センターへ。元は学校か?
厨房では、ちゃ茶クラブさんと岐阜女子大の家政学部の方々が調理中。すでに良い香りがしており、戦慄が走る。きっとみんな思ったことでしょう。(もういいのではないか・・・食べてはダメなのか・・・)ちゃ茶クラブさんは地元の60~80代の方々が集まって活動されていて何度か料理を頂いたことがあるのだけれど、うまいんだ、これが。
しおりや本物の山菜を見ながら説明を受ける。どれがどれだかさっぱりわからないけれど、その都度教えてくれるようなので早速出発。
神埼の集落を歩きつつ、道沿いや山の麓を探す。
集落を抜けるともう山菜だらけ。説明を聞きながら各々摘み取っていく。
イタドリ。葉っぱや茎が食べられる。茎を生で食べても酸っぱくて美味しいけれど、シュウ酸を多く含むので大量に食べると毒のようだ。知らずにかじりながら歩いてた・・・
ご存知ぜんまい。葉酸が豊富で認知症予防にいいらしい。
湧き水が豊富な場所にはクレソン。肉料理によく使うけれど、タンパク質の消化を助ける働きがあるそうだ。
こごみ。若くて丸まっているうちが美味しいようだ。二枚目の写真は育ち過ぎ。食物繊維が豊富で油や糖分の吸収を抑えるという神性能。
せり。ビタミンCや鉄分が豊富。そこら中に生えているけれど雑草と区別がつかなかった・・・
ユキノシタ。山菜としてだけでなく民間薬としても有名で、凍傷や火傷、かぶれや虫さされ、風邪にも効く。(消炎作用なのかな?)
ハナイカダ。葉っぱの真ん中に花が咲くという珍しい植物。でも美味しい。
他にもいろいろな山菜が採れた。1時間ちょっとでこんなに。なるほど山菜摘みが趣味の人がたくさんいるわけだ。
予定の時間をオーバーしそうなのでスタッフの方々が切り上げようとするものの、参加者はもはや夢中である。
会場に戻り、山菜を使った昼食をいただく。今採った山菜も一部天ぷらにしてくれた。
お代わりしつつたらふく食べた。毎度のことながら安心のちゃ茶クラブクオリティー。すごいのは煮物に入っていたスルメとサラダに入っていたハム以外はおそらく野菜のみだということ。それでこの満足感。町おこしどころか世界に発信したい。
今まで山菜を摘んだことなどなかったし、そもそも勝手に収穫していい場所というものも少ないけれど、こういった事でより季節を感じというのも素敵ではないか。来年は雪解けと共に山菜探しかな?