記憶力を高めるテクニック

「記憶力がいまのままで10倍良くなる法 栗田昌裕著」を読んだ。記憶法の本だけれども、いろいろなテクニックで記憶力を高めたり、効率的に物事を記憶する方法が載っている。

非常に多くのテクニックが載っているのだけれども、個人的には空間法とか絵画法と呼ばれるテクニックがしっくり来た。自宅から会社までの道中の景色だとか、自宅や友人の部屋の風景、写真や絵画などのイメージと覚える内容を結び付けて記憶するというもの。

例えば、「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」を覚えたいとする。まずは自宅を出てからの風景を順にイメージし、記憶の格納場所をつくるのだそうだ。例えば①玄関、②コンビニ、③薬局、④公園、⑤学校、⑥歩道橋、のように。そしてそれらを強くイメージしながら覚えていく。玄関の風景をイメージしながら「祇園精舎の鐘の声」、コンビニをイメージしながら「諸行無常の響きあり」、薬局をイメージしながら「沙羅双樹の花の色」・・・といった具合だ。想像でもいいし、実際に散歩しながらでも良いだろう。イメージだけでなく体も動かすとより多面的に記憶に結び付くのだそうだ。映画が好きな人なら映画のシーンに関連付けても良いだろうし、音楽が好きなら曲に関連付けてもいいかもしれない。

これによって単純に覚えやすいという効果もあるし、思い出せない場合に結び付けた景色を順にイメージすることで思い出しやすくなる効果もある。これは確かに効果がありそうだ。風景と関連付けすることで記憶する情報量自体は増えていると思うんだけれども、それで覚えやすいとは脳みそとは面白いものだ。

他にも語呂合わせにして物語として覚えたり、外見を似ている数字に置き換えて覚えたりと様々なテクニックが紹介されている。ざっと目を通して自分に向いている方法から挑戦してみたはどうだろうか。

Leave a Comment