伊藤洋志著、ナリワイをつくる。-人生を盗まれない働き方-
給料30万円の仕事をしなくても、3万円×10個のナリワイを持つという方法もあるのだ。その仕事を専業に生計を立てようとするから難しいのであって、もっと気軽に、とりあえず、ためしに、とりあえず、で試してみたらいい。そもそも一通りのことをDIYでやってしまえば材料費だけ。売ることを考えると難しい農業でも、自分が食べる分だけならもっと手軽に始められるだろう。家だって3,000万円で買ったら5~6年分以上の収入に相当するではないか。自分で建てれば材料費だけ。ならば自分で5年間掛けてのんびり建てても同じことじゃないか。そのあいだ他のこともできるし。いちから建てなくても床だけ張り替えればすめるような空家は多い。また、田舎では仕事が無い、と言われがちだけれども、若い労働力が不足しがちだから何でも屋的な仕事はニーズがありそうだ。そういった生活をするならば、そもそも年収500万など要らないし。そんな事例や考え方が紹介されている本だった。
自分自身、中小企業診断士をはじめとしてこういった活動をしたかったので耳が痛い。結局はネットワークであり、関係性なんだよね。こんなことできます、こんなことやってみようと思います、と言ったときに人が集まるか否か。そのマッチングの難しさだ。紹介でも口コミでもいいのだけれどここをうまく繋ぐためのネットワークが作れなかった。アプローチを間違えたな~、と今強く反省しております。
とはいえ、こういった本がどんどん出版され考え方も広がっていけばその内うまいことやる人も増えてくるだろうし、そうなるとまた面白いことになりそうだ。なにせ近所にも空家はいっぱいあるけれど、貸し出さずに放置されている場合がほとんど。10年20年放置してにっちもさっちも行かなくするだけなんだからタダ当然でも貸し出しておけば、取り壊し費用位は回収できるかもしれないのに。ほら、ここにもアンマッチ。こういう部分をマッチングさせる仕事がいいなぁ。