金環日食珍道中

今日は予報では曇りだった。そして日食グラスを手に入れそびれていたのでスルーするつもりでいた。しかし朝起きてみれば気持ちの良い晴天。ニュースでも中国から中継するくらいの力の入れようで、東京での日食までのカウントダウンすらしているではないか。

こうなったら見ないわけには行きますまい。ニュースやTwitterで情報収集だけはしていたので急いで対策。日食グラスは無い。事前の調査で、お菓子なんかが入っている袋(ポテトチップスとかね)はアルミ蒸着なのでカメラに装着すると程よく減光できるようだ。赤外線をカットできないので目では見ては駄目で、カメラのライブビューでの使用が必須だけれども無いよりは良い。早速装着しテスト。
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薄かった。重ねると暗いし。ちなみにこの写真は金環日食真っ最中。PCの画面を上の方から見ると一応金環になっているが、これでは納得がいかない。そこで至急プランBを投入。ピンホールレンズだ。その辺に転がってた厚紙に画鋲で穴を開け、太陽にかざすと、反対側に結像する。原理はわかっていても実際にやるのは初めてだ。
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思いの外ちゃんと見えた。スタンドを作る時間がなかったので厚紙二枚とデジカメを操らねばならない。なぜだかヨガのような体勢になりながらも、岐阜県での金環日食の7時30分前後を迎える。
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日食で太陽光が遮られ、まわりもすっかり暗くなっている。チラチラと太陽を見て見るものの、それでもなお眩しくて分からないので結局はこの厚紙をガン見しつつ、自分の影を避けるためヨガ的姿勢で撮影。急ごしらえにしてはしっかり観察できた。日食のメカニズムに関してはもっと詳しいサイトに譲るとして、馬鹿にできないのはピンホールだ。日食グラスで観察すると当たり前だがとても小さいと思う。今回は明るい所に投影したので1cm位の結像だったけれど、陰にして老眼鏡なんかを流用した人のレポートではA4サイズくらいに映し出してた。カメラでやるなら望遠レンズどころか望遠鏡が必要なレベルだ。ローテクなのに凄い。

それにしても自分の子供の頃はこんな騒いだ覚えがないんだけれども、こういう事はガンガンやってあげて欲しい。これをキッカケに将来天文学者になっちゃう奴とかいるんだろう。素敵だ。

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