先日よく一緒に山に行く友人が自転車を買った。それもレースなんかで使うようなドロップハンドルのロードバイクだ。通販トラブルなんかがあって2ヶ月近く経った先日、ようやく納品されたので練習がてら出掛けたのが日曜日のサイクリングだった。
試しにちょっと乗らせてもらったのだけれど、ドロップハンドル自体が初めてなことと、ドロップハンドルゆえに左右の幅が狭く、非常に不安定。片手離した瞬間転ぶんじゃないかというほどふらつく。これは慣れないと怖い。タイヤも細いので段差などにも気を使う。何よりものすごい前傾姿勢で乗るので上半身（腕とか首とか）の負担も大きい。これはやはりクロスバイクくらいが自分には向いている、とこっそり思っていたのだけれど、目的地のサイクリングロードで再度乗らせてもらって愕然とした。
フラフラしながらもなんとか加速した瞬間、タイヤのジャイロ効果で急激に安定感を得た車体は、疾きこと風の如く、静かなこと林の如し。ドロップハンドルは体を引き付ける方向にもよく力が入り、それはそのままペダルに伝わり推進力を生む。自慢の20段変速ギアは高速走行向けのギア比と相まって、シフトアップしてもしてもまだ伸びる。前傾姿勢は空気抵抗を軽減し、かつアグレッシブな気持ちにさせてくれる。軽快車からマウンテンバイクに乗り換えた時に受けた衝撃が再びやってきた。これはみんなに体験して欲しい。というかこれは手に入れるべきだ！
ちなみに有名どころだけでも美濃～岐阜、岐阜～長良川河口、少し戻って稲沢から木曽川沿いに犬山、迂回して鵜沼から可児と東海三県を股にかけてサイクリングロードがある。周回する（長いけど）のも面白いけれど、なによりこれを高速道路のように利用すればいろんな所に自転車で遊びにいけるのだ。渋滞する、とか、ガソリンが高くて、とか、駐車場が、とかいった問題が一挙に解決。夢が広がる。