登山の時の地形図は、よほどお気に入りの山以外は購入せずにカシミールで印刷して用意していた。使っていたデータは国土地理院のウオッちず。カシミールで2万5,000分の1で出力すると画像が荒くなるけれど、1万2,500分の1で表示した後、印刷画面で2万5,000分の1に縮尺を変更すると、市販品並みの画質で出力できる。カシミールは標高数値データを合成できて、陰影を付けた立体的な地図も印刷できるんだけれど、まあ地図読みの練習にならんからとそれは使っていない。またコピー用紙では耐水性が皆無なので、こいつをジップロックに入れて持ち運んでた。
先週末に登った時に以前印刷したものがボロボロだったので改めて印刷した。ふと意味もなくカシミールを最新版にアップグレードしたら、以前話題になっていたようにデフォルトの地図データが電子国土基本図に変更になった。国土地理院側のデータが変更になったわけだけれど、ユーザーからすると今までの基準だった2万5,000分の1ではなく柔軟な倍率設定で詳細に参照できるようになったようだ。なにせ4,500分の1まである。何に使うんだ。そして今までの画像データではなく今度はデジタルデータだ。だからなんだと言われても分からないが。
比べるとなんだかカラフル。山用にしか使った事無いので細かいことは分からないけれど、どちらにせよウオッちずはもう更新されないようなので、好き嫌いにかかわらず電子国土基本図を使うことになりそうだ。ちなみに下の画像はホームコースの迫間山周辺。GPSログを重ねてみた。右側に新しくトンネルが出来ているが電子国土基本図にのみ反映されている。他は慣れの問題かな?ちなみに磁北線が違うのは私の設定ミス。
旧ウオッちず版
新電子国土基本図版
見た目は慣れるとして、ちょっと問題になっているのはウオッちずにあって電子国土基本図にない項目があること。登山に関することだと、等高線が今までは50mおきに太い線が入ってたのが電子国土基本図はすべて同じ太さ。そして電波塔や何より送電線が載っていない。これは痛い。地形を読めばいいんだけれど、そうは言っても送電線とか超目立つでしょ。残して欲しかった。まあウオッちずはしばらくは公開されているようなので送電線が必要そうな時は併用しつつ時間を稼いでその間に地形図だけで大丈夫なように練習しましょうか。