MTBオーバーホールに挑戦 Final

最後は専用工具が必要で中断してたボトムブラケット(BB)のオーバーホール。
TL-UN74-S(左)と TL-FC10(右)。
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前回同様、クランク中央部の樹脂カバーを外す。
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クランクを固定している14mmのナットを外す。ソケットレンチで外せるけれどさすが専用工具。TL-FC10の片側がこのナット用の工具になってる。
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ナットを外すとクランク内側にタップが切られているのでここにTL-FC10を取り付ける。
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奥側のタップで工具をクランクに固定し、手前側の押しボルトを押し込むことでクランクを取り外す仕組み。ならば全開のプーリー抜きで外せそうだけど、びくともしなかった。今回は意外なほどすんなり外れた。
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反対側も同様に。
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この後、専用工具TL-UN74-SでBBをユニットごと取り外す(カードリッジになっている)はずが、なぜかリングナットで留まっている。これはカードリッジタイプではなくシティーサイクル等に使われるカップアンドコーンタイプか!ルック車め。ということで専用工具が不要であっとことが判明し戦慄が走る。

右側は35mmくらいを掴めるモンキーなら外せそうだけれど、手持ちの工具では外れなかった。左側もこのリングナットが外せない。(工具がない)買いに行こうかとも思ったけれどイラッとしたのでリングの切欠き部分にマイナスドライバーを当ててハンマーでガツン。なんとか緩んだ。続いて内側の段付きになっている部分をモンキースパナで掴んで回せばBB本体が外れる。(ちなみにすべて正ネジだった。)
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グリスが切れているだけでなく砂が入り込んでジャリジャリしている。パーツクリーナーで徹底的に洗浄する。車体側も右側のナットがはまったままだけどなんとか清掃する。
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ハブ同様にたっぷりとグリスアップして復元する。
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玉押し調整は先程モンキーで回した段付き部のあるナット(写真左側の部品)で行う。リングナットでロックする仕組み。リングナット固定時に調整が狂いやすいけれど、作業自体は簡単なので根気良く行う。固着防止のためクランクの圧入部分やボルトには薄くグリスを塗りながら組み立て、最後にはみ出たグリスをしっかり拭きとる。玉押し調整時にガタが無いことはもちろんだけど、クランク取り付け後、ペダルの辺りでもガタがないか確認する。(クランクの長さ分増幅されて分かりやすいから。)

ちなみにクランクを外した状態だと、フロントギアも無いのでチェーンの清掃がし易い。いい機会なのでドライタイプのオイルを試す。自転車専用のオイルも売っているけれど、KUREのドライファストルブを試してみる。テフロン配合で塗布後すぐに乾燥し皮膜を作るというモノ。チェーンには皮膜が弱すぎる、と言う意見もあるようだけど、実際はどうか。古いオイルをしっかり拭き取ってから塗布した。
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これで全作業完了。早速試運転した所、やはりハブの効果がすごい。ペダルを漕ぐのを止めた後の空走距離が桁外れ、と言うか止まらないのでは?と言うくらい。すごい効果だ。(まあ最初はこうだったんだろうけど)

ちなみにチェーンのドライファストルブはあまり分からず。変な音が出たり変速がおかしかったりはしないので十分潤滑してそうだ。これで耐久性が良ければもうこれでいいんじゃないかと思う。一ヶ月ぐらい様子を見てみよう。

初めてだったので2日に渡って半日ずつかかってしまったけれど、おそらく次回からは全部を半日有ればできそうだ。道具も一個を除いて揃ったし。手間に対して効果が凄まじいので一年ごとにメンテしてあげると幸せかもしれない。趣味の自転車はもちろん、通勤通学の自転車なんかは特にお勧めです。

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