メディアの役割

先日、原発事故収束への工程表のステップ2完了が宣言された。
やめとけばいいのに「事故そのものは収束に至った」とも発表。
当然なにが収束か!と大バッシングを食らうわけだけれども、テレビや
ラジオでも、まだ収束じゃない、とか避難している人がいるのに完了だと?
と出演者が怒り狂っていた。

最近は原発以外でも、食中毒やら年金やらの問題を取り上げると
このパターンが多い気がする。
新聞の記事をアナウンサーが読み上げ、司会の大物タレントが、
「こんな説明では我々は理解出来ない」とかなんとか吠える。
いや、あんたは視聴者の代表であると同時に、伝える側の人間でも
あるんだから勉強して分り易く我々に伝えろよ、と思う。
政府や学者の発表は正確に伝えるために専門用語であったり、
曖昧さを省くための独特の言い回しだったりする。
それを翻訳するのがあんたらの仕事じゃないのか?
いつから取材もせずにネットで見放題の政府発表を丸読みして
「これじゃわからん!」と言うだけの役目になったのだ。

そのために解説員とか居るわけで、「政府からこう言う発表がありました」
「これはつまりこういう事ですよ」というのが本来の姿じゃないの?
単位のミリとマクロの変換くらい理系の人間は出来るわけで、それこそ
マスコミが補完すればいい事だと思う。分からないことを自慢するんじゃない。
逆にそんな事に気を使って発表が遅くなる方が問題だ。

ちなみに原発の工程表、ステップ2完了で安全なんてどこにも書いてない。
あくまでも冷温停止した、と言うだけだ。(ネットでいくらでも見れる)
でもワイドショーで工程表を実際に見ながら、これは達成されました、
こっちはまだです、という報道は見たことない。
言葉のアヤで「収束した」と言ったことを避難して視聴者を煽ってるだけだ。
「ステップ2達成」と言う事実と、「収束した」という総理の意見?判断?は
別物であって、文句あるならあくまでも現状で収束したと言っちゃう政府の
神経を責めるべきだ。テレビに出てる人片っ端からアンケート取りたい。
「工程表見てからお話されてますか?」
無責任なことはやめて欲しいのだ。こっちは信じちゃうから。

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