久々のビジネス書。ロングテール アップデート版。
もともとネットで公開されていた内容を数値を最新版に入れ替えて出版した模様。
ロングテールとは実店舗と違い在庫が問題にならないネットショップなどでは、
品揃えをどんどん増やしニッチ層を取り込む、つまり売れ筋に「絞り込まない」
事によって売上を伸ばすという考え方。(ニッチとは限らないが)
従来の売上上位20%の商品が売上全体の80%を占めるというパレートの法則が
広く知られているが、実店舗では在庫量や販売スペースが限られている為、
この20%に絞り込むことで業績を伸ばすことができるわけだけれど、
Amazon.comのようなビジネスモデルの登場でこれが覆されてしまった。
さらにはiTunesのようなデジタルデータにいたっては在庫を増やしても現実問題
追加のコストは発生しない。
音楽のオンライン配信会社を調査したところ、登録されている一万曲のうち
98%が過去3ヶ月以内に一曲は販売されていた。実店舗では考えられないと思う。
机上の理論ではわかっていることだけれど、大手企業の実際のデータを用いて
分析されていて、なぜそうなるのか?が、非常に詳しく解説されている。
Amazonのせいで本が売れない、インターネットのせいでCDが売れないと
人のせいにばかりしている人たちに片っ端から読ませたい本でした。(手遅れか!)
Amazon → http://