3座目-竜ヶ岳

※2015年4月17日の時点で裏道登山道(ホタガ谷)は閉鎖中です。ご注意下さい。
特に下山時は山頂側にはなんの注意書きもありません。事前に確認する必要があります。

鈴鹿セブンマウンテンアタックの3座目は竜ヶ岳。険しい谷筋や堰堤を乗り越える鉄梯子(ホッチキスの針みたいなやつね)に阻まれて、セブンマウンテンの中では難易度高めなのかな?(難易度というか心理的に怖い)有給がとれたので金曜日に竜ヶ岳、自宅から一時間ちょっとにも関わらず、そのまま車中泊して翌日藤原岳に登るという不必要な満腹山行だ。

今回は裏道登山道で登って遠足尾根で下りてくる計画。裏道は谷コースなのに朝から雨。危険度アップ!朝7時位に宇賀渓の駐車場に到着。駐車場は近距離に有料と無料両方あって、有料の方に止めると竜ヶ岳の入山料300円が無料になる。駐車料は500円なので2人以上なら有料駐車場がおすすめ。今回は近いから有料の方に停めたんだけど、車は他には一台も止まっておらず、係の人もいない。(下山したらポストにお金入れて!って紙が車に挟んであった。)
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しばらく車中で待機していたら雨もやんだのでアタック開始。観光施設を通りぬけ(マス料理が有名らしい)、しばしの林道歩き。渓流の風景が気持ちいい。
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大学の施設を横目に進むと名水「竜の雫」。
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20分程度で登山口。まずは遠足尾根の入り口があり、ほとんど隣り合わせに裏道の入り口。さらに進めば中道、表道と続く。上記の通り、裏道登山道は閉鎖中だった(看板とロープ)のだけれど、
・宇賀渓のホームページにはこの閉鎖情報が載っていなかった(別件の情報は豊富)
・観光案内所に係員さんがおらず知らされなかった
・備え付けの登山カードには「ホタガ谷」がまだしっかり載っている
・登山口には「関係者以外立入禁止」と書いてあり、林道の車止めゲートと同様、登山者はOKと解釈をしてしまった
・近くにリボンが巻いてあり、そこから踏跡をたどったら侵入できてしまった
という、後から考えたら明らかに間違った判断で入山してしまった。以後気をつけます。(「崩落したので入山禁止」、「遠足尾根か中道を使うこと」、くらい書いておいて欲しかったけど。)

登山口からしばらくはジグザグに尾根まで進む。
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すぐに沢沿いの道になるんだけれど、問題はその沢が遥か下なこと。滑落したら戻ってこれない・・・そして道は細く、ところどころ崩落している。丸太で補強してくれてるんだけれど、その丸太がもう落ちちゃってる。または倒木に阻まれてる。
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とはいえ、スリリングであるけれど落ち着いて進めばそれ程危険というわけでもなく、むしろ渓谷美を満喫できる素晴らしいコース。滝もいっぱい。IMG_7694
まあ、そこを渡るんだけど。滑ったら下まで行く・・・
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なんだかんだで楽しみながら進むと、おそらく通行止めの原因であろう崩落地点。崩れたてらしく土はフカフカで、踏んだらズルズル滑り落ちるし進みようがない。再度崩落しそうで無茶もできないし。下は谷なので上側に大きく巻いて迂回、ロープを使って下降して戻ってきた。ロープ持ってなかったらここまでだったかも。
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ここさえ抜ければ急に明るくなり谷を抜ける。一気に緊張も解けて一休み。
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そしてついに竜ヶ岳名物の笹原。なんたる開放感!
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笹はこの季節でも胸の高さくらいまであるんだけれど、てくてく歩いていたら何やらガサガサと動物の気配。デカイぞ!しかもまっすぐこちらを目指して来るではないか!大慌てで熊鈴やらストックやらでチリンチリン、ガチンガチンと音を立ててアピール。ここ人間いますよ!なんとか間に合い、ダッシュで逃げ出す動物。鹿だった。焦った。
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そしてようやく尾根に出ると治田峠や遠足尾根との分岐点。この辺り、景色最高。藤原岳も眼前に。(繰り返しますが下山側は注意書きなしなので、知らずに裏道に入らないように!)
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しばらく歩くと竜ヶ岳山頂まで一望できる。これが見たかったし歩きたかったのだ!
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絶景に我を忘れるも、見た目と違って急な登りに苦戦しつつ進むとついに山頂。360度の大パノラマ。
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谷筋のルートがはっきりと。中道かな?
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残念ながら立ってられないほどの強風だったので笹の影で急いで食事して脱出。帰りは遠足尾根。せっかくの鈴鹿の山なので谷ルートを通りたいところだけれど、これはこれでこの絶景。この尾根が竜の背中っぽいから竜ヶ岳だそうだ。
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足あとも人間ではなく鹿ばっかり。
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しばし尾根歩きを楽しんだら、後は一気に下る。杉林をとにかく一気に下りる。長い!尾根道なので迷う心配はないけれど、変化がないので現在地点が分からなくなる。ペース配分に注意。
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延々下ってようやく林道に。竜の雫で顔を洗い喉を潤してのんびり駐車場へ。
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ということで登りの谷コースの渓谷美と山頂エリアの雄大な風景を楽しめる満足度の高いコースでした。遠足尾根は安全だし昼の心配はなさそうなので、家族連れや梅雨~夏場の登山に良さそう。個人的には中道(ヨコ谷)か裏道(ホタガ谷)から登り、今回使わなかった表道で下山、林道を滝を巡りながら戻るのがお勧めかも。次はこのパターンで挑戦したい。

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