熱中症対策で塩分を補給するべきだと頻繁に聞く。塩分の摂り過ぎが問題になる中で果たして改めて塩分補給する必要があるのか?調べてみた。
人それぞれなのであくまで一般論だけれど、人間は汗で排出した塩分を再度皮膚から吸収できるとのこと。なので屋内でじっとり汗ばむような汗のかき方の場合は水分の補給だけで良い。(あくまでも普通の食生活している場合)塩分補給が必要なのは炎天下で運動するような、汗が滴り落ちる場合。発汗量が多い上、衣服に染み込んだり、滴り落ちたりして体表面から汗が離れると当然再吸収できないので口からの補給が必要だ。といっても必要量は思いのほか少ないので梅干し食べたりとか塩飴とかで十分だ。
ちなみに塩飴、何点か調べてみたけれど、概ね一粒あたり30mgくらいのナトリウムが含まれている。ちなみに手元にあるスポーツドリンクは100mlあたり34mgのナトリウムを含んでいる。発汗時には市販のスポーツドリンクは濃すぎるので2倍希釈が良いといわれているので、だいたいコップ一杯の水を飲むうちに塩飴1個を舐めるとよさそうだ。甘じょっぱくて美味しいからと言って何個も食べないように。ちなみに塩分だけでなく糖分も一緒に補給することで大腸だけでなく小腸からも水分を吸収できる。これを利用したのが経口補水液だ。
病院内の自販機などでよく見かけるOS-1などはこれで、非常用に常備しておくといいかもしれない。また、熱中症気味で具合が悪いなど緊急時は1リットルの水に砂糖大さじ4と塩小さじ1/2(砂糖一握り、塩一摘み)を加えることで代用できる。スポーツの後に水分補給したい時に便利ではないか。
なお、本当に脱水状態で水だけを飲むと浸透圧の差で逆に更に脱水することもあり危険なので、やはり塩分補給というのは常に意識するべきであるようだ。登山の時に真水2リットルとか飲むんだけど、あれってダメだったんだなぁ。気を付けよう。