RAMドライブ発進

最近のPCは記録メディアとしてハードディスクではなくSSD(ソリッドステートドライブ)を搭載することが増えている。簡単に言うとUSBメモリなんかと同じフラッシュメモリを利用した記録メディアだ。ハードディスクと比べて圧倒的に読み込み速度が速いのでWindowsからアプリケーションから一瞬で起動するらしく、CPU、HDDともに体感速度の向上が頭打ちになっていた最近の自作PC市場は久々に盛り上がっているようだ。

ただしSSD、フラッシュメモリなので書き込み回数に限界がある。数万回というレベルなので基本的には問題ないのだけれど、システムドライブにすると数年でそれくらいは使ってしまう。まあ数年持てばHDDと比較しても十分な気もするけれど、対策としてはシステムやアプリケーションのみ書き込んでおき、データやページファイルなどは別途HDDに記録する運用が主流の模様。(SSDはまだ高価なので容量も少ないことも理由の一つ)実際これで十分なんだろうけれど、そこは趣味の自作PC世界、せっかく高速なSSDなのに、HDDに頻繁にアクセスしたら遅くなる、といろいろ考える人がいて、必殺技が生み出された。RAMドライブだ。

ちょっと前までのPC(というかOS)は32bitだったのでシステムのメモリは3GBちょっとしか認識できなかった。しかし現在、メモリはとても安いので4Gとか8G積んであることが多い。つまり、使われていない余ったメモリがあるということ。ここをプログラムで利用可能にし、ウエブブラウザのキャッシュやページファイルに利用するというのだ。メインメモリに入りきらなかったキャッシュ(仮想メモリとか)を、メモリの空いている所に書き込むという不思議な状態になるけれど、まあちょっとした抜け道だと思って深く考えないことにする。

我が家のPCはHDDオンリーだけどメモリは6GBの実メモリに対して3.5GBしか使えないようだ。2.5G余っている。この領域にGavotteというフリーソフトでRAMドライブを作成した。ここにページファイルとFirefoxのキャッシュを書き込む設定にして運用している。これだけのことでネットサーフィン中にHDDがガリガリ言うこともなく実に静か。ブラウザの戻るボタンを押した時などは明らかにサクッと切り替わるし、コストは一銭もかかっていないし、実に快適だ。というか最初からこうしておけよ、Windows7さんよ。

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